日本マクドナルドが全国の従業員の教育に本格的にeラーニングを導入したとの新聞記事を見た。(3月3日、日経)
マニュアルに従った接客が売りのフランチャイズ店では、分厚いマニュアルのかわりにインターネットなどによるeラーニングの導入効果が高い。 驚いたのは、13万人という全国の従業員数である。 従業員が使うマニュアルも3千ページ以上もあるという。
このマニュアルは頻繁に変更されるため、その度にマニュアルを開くのが大変だったようだ。 これがeラーニングによって随分改善されたとのこと。 社内ネットのホームページにて最新のマニュアルを参照できるようにしたからだ。
フランチャイズ店舗に限らず、全国の営業所、代理店、それに訪問販売のセールスパーソンを抱える企業にとって、eラーニングは重要な戦略ツールとなる。
ADSLなどのブロードバンド回線の普及によって、インターネットやイントラネットを使った企業内教育が効率的にできるようになった。 吉野屋の牛丼ではないが、「早く、安く、うまく」研修を行えるのである。
もっとも、日本マクドナルドでは全てがネットではない。接客方法などはビデオでみるのがいいのでDVDを使っているとのこと。 ネットワークがビデオを流すのに充分な帯域がないためでもある。 目的や利用できる環境に合わせて、充分な効果が見込める部分から順次導入するのがeラーニング成功の秘訣である。(4月24日)