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    42. 「テレワークとeラーニング」

テレワークは労働、eラーニングは学習を対象としているが、このふたつは相性がとてもよい。というよりも、知識社会ではお互いの境界が曖昧になるとともに、一つのサイクルの中で結びついていくのではなかろうか。

変化が激しい今日では、学習によってインプットした知識を知的労働という形でアウトプットするというサイクルが短期間で絶えず求められる。 近頃、ナレッジマネジメントという言葉がはやりである。 暗黙知や個人知を形式知や組織知に変えるサイクルというように定義されるが、学習と労働のサイクルといえなくもない。 各個人はeラーニングにより個人知を高める。そして、これをテレワークによって、ディジタル情報として蓄積し、組織知として共有するのである。つまり、eラーニングとテレワークを組み合わせると企業のナレッジマネジメントが促進されるわけだ。情報機器を操作する人々イメージ

各人が分散した環境で働くテレワーカの研修には、eラーニングが適している。 高速インターネットなどのブロードバンド環境が備わっていれば、学習効果が高いビデオやオーディオなどのマルチメディア教材が利用できる。 「いつでもどこでも」できるとの宣伝文句のeラーニングだが、オープンスペースの会社オフィスは、学習場所として必ずしも適していない。社内LANの帯域が充分でない場合は業務用通信を圧迫する恐れがあったり、外部からのビデオやオーディオのダウンロードを許可いない設定としている会社も多い。 あるいは周囲の目が気になって、ひとり学習に没頭というわけにはいかない。

在宅あるいは、ホットスポットのような外出先での学習はその点、周囲の気兼ねなく学習に打ちこむことができる。今後、教材が進歩しeラーニングが普及するようになれば、相乗的にテレワークの関心も高まるのではないだろうか。 (4月23日)