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    36. 「キーボード訓練」

何をするにもパソコンという時代になった。 今後もますますその傾向が強まるであろう。 小中学校だけでなく幼児向けのパソコン教室さえ開かれている。

このようなパソコン学習では、マウスの操作から始まるのが普通だが、次のステップとして大事になるのはキーボード入力である。 入力方法にはキーボードのほかに、音声入力や手書きでの認識方式など色々ある。 また、携帯電話などのテンキー入力においては、キーの入力回数を大幅に減らす方式なども開発されている。キーボードをたたく両手イメージ

しかし、基本はやはりタイプライター形式のキーボード入力である。 世界中どこでも、どんな場面でもアルファベット入力になれていれば、生活や仕事のうえで非常に有利である。 古来、教育の基本は「よみ、かき、ソロバン」といわれたが、今ではさしずめ「よみ、かき、キーボード」ではないだろうか。 キーボードは「書く」能力より、「ソロバン」に近い能力である。 単純操作を指先が覚えることで、より高度な計算や思考に集中できるようになる。

人の一生を考えると、いわゆるブラインドタッチになれることによる効果は計り知れない。 一枚の原稿に入力する時間の節約は僅かなものであるが、人生80年、いや百年の間、積もり積もって一生の間に節約できる時間は大変なものである。

筆者は最近まで勤めていた大手通信会社の入社時にうけた訓練のなかで最も役立っているのはタイプライター訓練だろう。 毎日、機械式のタイプライターで教則本をみながらの単調な訓練だったが、その際に体得したブラインドタッチによって以後随分、恩恵を受けたと思っている。 (4月10日)