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    35. 「朝の儀式」

オフィスに通勤するのと違って、在宅テレワーカは通勤時間がゼロである。 しかし、タイムカードや始業ベルもないから、慣れないうちは仕事を始めるきっかけ作りが難しい。そこで、ベテランテレワーカは、このきっかけ作りに自分なりの始業開始の儀式を決めている。 この「儀式」には色々あっておもしろい。

一つは服装を着替えること。 勿論、スーツに着替えたり、ネクタイを締める必要はないが、パジャマから仕事しやすい服装に着替えることで気持ちの切り替えになる。顔を洗ったり、シャワーを浴びてから着替えをすると、心身とも気分爽快になる。朝焼けと風見鶏イメージ

音楽好きの人はバックグランドミュージックをかけるというのもいい。朝は、静かな中にも軽やかな音楽を流すと「さあ、はじめるか」という気持ちの区切りになる。

米国のテレワーカの中には服装を着替え、玄関で奥様にキスをして、家の近所を一回りしてくるのを始業儀式としている人さえいる。 まさにホームオフィスへの出勤である。

そこまでしなくても仕事前に戸外を散歩をする、あるいはジョギングなどの軽い運動をするのはとてもいい。 大抵のサラリーマンが満員電車ですしずめになっている時間に、朝の陽光を浴びて近所を散歩できるのはテレワーカの特典ともいえる。 ただし、なかには「あのご主人は最近、どうしたのかしら」という近所の奥様方の目を気にする人もいるだろう。 テレワークですよといちいち説明するのも骨が折れる。 それが面倒であれば、人通りの少ない早朝に時間を選ぶというのも一つである。

平均的テレワーカは、定時に机に向かいPCの電源を入れ、メールチェックをするというのが始業儀式だろうか。  毎日、メールや電話などによって上司に対して始業の報告をしなければならないという人には、かえってこれがいいきっかけになる。

いづれにしろ、在宅テレワークでは外からの強制がない分、自分で律する必要があり、朝の仕事始めがとても大切なのである。 満員電車での不快な時間と無駄なエネルギー浪費がなくなる分だけ、早いうちに爽快な気分で仕事にとれかかれることができれば、生産性アップ疑いなしである。 (4月8日)