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    204.「北見のITベンチャー企業」(11月29日)

前々回は佐世保本拠の会社について書かせてもらったが、今回は北海道は北見に本拠をもつワイズスタッフという会社のお話である。

先週、NHK総合TVや教育TVの「ビジネス未来人」という番組で放映された。その概要はNHKの以下のページでも紹介されている。北見のITベンチャー企業

http://www.nhk.or.jp/miraijin/bangumi/0611/11_17/index.html

社長は田澤由利さんという女性。かつて大手家電メーカーに勤めていたが、結婚後、ご主人の勤務の関係で北見に転居したおり、ネットを使った仕事をしたきっかけで会社を興したのが1998年。主に、WEBデザインやマーケティングの仕事を行っており、今では年商1億5千万円に達している。

この会社のユニークなところは、百名以上の社員の大半は全国各地に分散する在宅ワーカーであることだ。常に多くのプロジェクトが進行しているが、各プロジェクトのチームリーダーがネット経由で平均5-10名のメンバーと適宜連絡をとりプロジェクトを管理している。そのメンバーの多くは優れた技能や知識を有しながら結婚や出産のため退職することになった主婦層である。こうした人々に家庭との両立を図りながら能力を生かした雇用の機会を提供している。

しかし、仕事の質の管理やら営業やら、どのようにしているのか色々な疑問が沸く。 

実は、以前とある機会にご本人よりうかがった話では、顧客は大手企業が多いことに加え、一度、取引ができると再び契約してくれる顧客が多いらしい。更に、評判がネットや口コミで広がることもあるので、特別な営業活動はしていないとのこと。 しかし、ネットは万能ではないのも事実。そこで、おりにふれ顔が見えるネット会議を使ったり、会社の状況や社員の話題を載せたマガジンを毎週出すなど日頃のコミュニケーションに気を配っている。それに企業は何より人であるから、採用にはことのほか注意しており、可能な限り実際に会い面接してから採用を決めるのだそうだ。北見に住んでいるから予定をあわせるのが大変と思うが、色々な機会を利用し、やりくりしているとうかがった。

そこまでして北見にこだわる理由は何だろうとの疑問にはTVで納得した。ご主人や三人のお子さんとの時間、それに雄大な自然や動物たちとの触れ合い、それらは都会の生活ではなかなか得がたいに違いない。 (11月29日)