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    198.「電車もオフィス」(9月29日)

「どこでもオフィス」という言葉がはやりである。

確かに頭脳労働が多くなった今日では、オフィスの決まった机が最適な作業場所とは限らない。むしろ移動中あるいは街中のちょっとした空間の方が、良い考えが浮かんだり、仕事に集中できるようである。電車もオフィス

読書でもそうである。人によって好き嫌いがあるが、好きな本を読むには、喫茶店や図書館の方がいいという人は多い。  加えて電車もそれに適した場所の一つかもしれない。 さすがに満員電車ではページをめくるに難儀であるからおすすめできないが、ラッシュアワーを避けることで混み具合は随分違っている。急行電車に比べてすいている各駅停車の鈍行電車を選ぶのもいい。運が良ければ座席に座ってゆっくり本を読むことができる。

筆者はオフィスから帰宅のおり、読みたい本がある時にはあえて各駅停車を選ぶようにしている。急行で30分強のところを1時間近くかかるが、かえって本を読むには具合がいいのである。携帯でのWEBやメールのチェックもすいた電車であればさして問題ない。

車窓の風景が絶えず変化するというのも心地よいものである。駅弁やビール販売こそないが、読書に疲れた目や頭をしばし休めてくれる。つまり、電車内も立派なオフィスなのである。それに、通勤電車の混雑緩和にもわずかであるが貢献しているとの理屈もたつ。

こんなことを書いていたら、東京駅でのボヤのため京葉線全線が長時間にわたりストップし、16万人もの人々に影響が出たとか。何時間かけてもオフィスや客先に辿り着かなければならない人々には、何を悠長なことをと言われそうで気がひける。

それにしても、たった1箇所の思いがけない事故が、幹線鉄道の全面運休に至ったケースが最近、相次いでいる。現在の大都市システムは複雑怪奇であり、想定外の事故には大変脆いようだ。こんな具合だから大規模な自然災害が起こると、桁違いの混乱が生じるのは間違いないのではなかろうか。(9月29日)