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    181. 「電話機のない電話ボックス」 (7月13日)

最近、電話機がない電話ボックスを目にした。

その場所は、先月、新宿西口にオープンしたデスカット新宿西口店である。JR新宿西口駅から徒歩1分の松岡セントラルビル(スバルビルの隣)の3階にある。最近、喫茶店やファーストフード店などを中心に、公衆無線LANのアクセスポイントが増加しており、コーヒーカップ片手にPCに向かうビジネスパーソンの姿を多く見かけるようになった。しかし、場所によっては飲食店という雰囲気や情報セキュリティの心配から、仕事をするには気がひけるという人は少なくない。そのような人にはここはおすすめの場所である。個室タイプのスペースと簡易パーティションで区切られたスペースが合わせて25人分ほどある。それに会議室もある。公衆電話ボックスイメージ

多くの鉄道が集中する新宿駅には、乗り換えの間の時間などに立ち寄って、顧客訪問のメモを作成し上司に報告したり、電車に乗っている間に思いついた文書をダウンロードするといったニーズがあるに違いない。持ち歩きのノートPCを使って仕事をするスタイルが主であるので、各席には備え付けのPCはなく、有線LANのジャックと電源があるだけである。電話機も置かれていない。電話をかけるためには専用の電話ボックスが2つ用意されている。これは、街角でよく見かける4面が透明の電話ボックス(最近はめっきり数が減ったが)なのだが、中に電話機は置かれていない。電話をしたい人は自分の携帯電話で話をするのである。

確かにPCでの作業が多い昨今では、隣の席での電話は気になるものである。会話する方も聞かれてはまずい話もあるだろう。それゆえ「電話機なし電話ボックス」なのである。 3階という場所でわかりにくいとの声もあるが、地下道を歩けば雨の日でも濡れなくてすむ好立地である。窓際の席からは、新宿西口ロータリーが眼下に見える。このようなスポットが山手線の各駅前にはどこにもあるようになるとよいのだが。 (7月13日)