企業の勤務者が週に1日か2日、自宅で仕事をする部分在宅勤務の場合、オフィスとなる自宅では会社のオフィスと同等の作業環境というわけにはいかない。会社のオフィスは、仕事をするのに適したようにオフィス家具や様々な機能が整えられているが、自宅は専ら生活の場であるからそこはやむを得ない。しかしながら、近年、ホワイトカラーの仕事の多くはPC上で行うことが多くなったので、PCまわりを整理したり、机や椅子などを少し工夫するだけで充分快適なオフィス空間ができあがる。 それによって得られる効果は1日という単位ではわずかなものでも、1年という単位でみれば大きな効果になる。 文書に入力する仕事であったら、その速度が速くなることになるし、何より、疲労度が違う。目の疲れ、肩のこり、それに腰痛である。
ベルトコンベア式の生産工場では、ストップウォッチで各作業時間を計測して、人の動きに無駄がないようにレイアウトや工具などの工夫がされている。知識を生産する工場であるオフィスでも同じはずであるが、こちらの方は余り考慮されていないオフィスが見受けられる。机の周囲には資料がうず高く山積みにされ、狭くなったスペースで無理な姿勢でキーボードをたたいている。なかには机の下にも書類を置いているので、足を入れるスペースもないので、前かがみの姿勢をとっている人もいる。このような机の周りを整理するだけで大きな効果が得られるのである。 (6月26日)