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    172. 「2番目に良いこと」 (4月2日)

かつて米国電話会社AT&Tの広告にこんなキャッチコピーがあった。A long distance call is the next best thing to being there.  直訳すれば、長距離電話はその場に居合わせることの次に良いことです。確か、恋人同士の楽しげな会話風景がバックにあったように思う。電話会社ながら、何でも電話が一番ですと言わないところが心憎い。確かに何でも通信ですむわけではない。場の雰囲気とか細やかな感情は、その場に居合わ野球少年イメージせなければ伝わらない。コンサートもスポーツ観戦でも同じことがいえる TVの野球中継では、投手が投げた球の回転から球筋、選手の表情まで見られるから、ゲーム自体は球場観戦よりよくわかるのだが、独特の熱気や場の雰囲気はやはり野球場である。

先日、我が家の息子は、通っている高校が45年ぶりに選抜高校野球大会に出場したので、友達と往復夜行バスで甲子園まで応援に出かけた。あいにく雨天順延となり、急遽一泊した翌日も土砂降りの雨。その中でビショ濡れになっての応援だったが、試合は逆転につぐ逆転のハラハラゲームで、8対7のサヨナラ勝ちという幸運にも恵まれた。翌朝、雨でよれよれになった詰襟学生服で帰宅したが、良い思い出になったに違いない。ITが進んで、臨場感通信やら現行ハイビジョンの4倍の解像度(画素数16倍)を持つスーパーハイビジョンも登場したが、そうはいってもやはりNext Best Thingなのである。 (4月2日)