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    166. 「(閑話休題)四国独立リーグ」 (1月21日)

昨年1年間、プロ野球は大揺れに揺れた。その結果、新しい方向が見えてきたことはファンとして密かに喜んでいる。今から今年の開幕が楽しみだ。

ところで以前、日本には都道府県に一つずつプロチームがあったらいいと書いたが、実はすでにそうした動きが起こっているのを最近になって知った。元西武ライオンズ選手でオリックス監督も務めた石毛さんが四国にプロ野球の独立リーグを始めるべく奔走している様を報じた日テレ「バンキシャ」という先日の番組である。ご覧になった方も多いだろう。野球少年イメージ

四国にはプロ野球チームが一つもない。そこで各県に一つづつ合計4つで独立リーグを作るというものある。すでに構想の域を越え、メインスポンサーが決まり、選手の入団テストも行われた。四国は甲子園球児を見てもわかるように野球が盛んなところだ。それに野球普及の祖ともいえる正岡子規は愛媛松山の出身である。打者、走者、飛球などの多くの野球用語は子規が日本語訳として作った言葉だそうである。まさに野球王国であるが、プロ野球というビジネスとなると、スポンサー、選手、それにファン、特に観客の数が問題である。なんでも年間で7億円のお金がかかるとのことだから、大企業が少ない土地柄、スポンサー集めが大変である。西武ライオンズ選手会長、オリックス監督を努めた熱血漢の石毛さんは一人の営業マンとして経費節約のため企業を回り名刺を配っている。選手集めも並大抵でない。選手月給は10万円、年俸は2百万円という。それでも各地で開かれたトライアウト(入団テスト)には合計1千名以上が集まったという。プロにもつながる可能性があるという石毛構想に大きな希望がもたれている。

企業には都市対抗野球があるが状況は厳しい。オーナーとして一社が丸抱えで面倒みることは難しくなった。都市への集中が進むとともに、かつてあった工場も海外移転等で地方の地盤沈下が進んでいる。しかし、地方の時代でもあるから、どのようにしたら地元密着型にできるかというやり方次第なのだろう。昨年はサッカー天皇杯で草津チームがJリーグ相手に堂々の戦いぶりを見せるなどプロスポーツでの地方の活躍が目立った。正月恒例になった駅伝でも各県対抗が盛り上がる。 四国独立リーグについては次のページに詳しい解説がありおもしろい。
http://allabout.co.jp/sports/baseball/closeup/CU20040930A/

ここでは海外や他のプロスポーツリーグとの比較からビジネスの成功可能性を述べているが、それによると四国の人口から1チームの背景人口が百万人となるから、リーグ成立の下限として可能性ありとのことである。ただし放映料含め、地元TV局を中心のモデルである。ここはITの力であろう。ネットで募金を募り、インターネット放送局で全国に放送し、全国に散らばった同郷の士の応援を求めることもすでに検討されているかもしれない。 (1月21日)