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    156. 「越冬する蚊」 (11月5日)

ガーデニングをやっていると、じわじわと地球温暖化の影響が広がっているのではないかと思うことがある。今年の夏は記録的な猛暑だったからその影響かもしれないが、11月になったというのに、この時期に咲くことがなかったバラの花が咲くし、雑草が新たに芽を出しているので未だに草取りをしなければならない。その草取りの間に蚊が寄ってきて邪魔をする。川崎北部でこの時期にまだ蚊が生きているとは驚きであるが、日本各地で越冬する蚊も見られるようである。地下蚊取り線香イメージ街や下水道などの暖かい場所が多くなっている影響もあるのだろう。

蚊で怖いのは伝染病 を媒介する可能性があることだ。米国では西ナイル熱が拡大しており、ニューヨークあたりでも越冬する蚊による被害があるようである。さらに恐ろしいのはマラリアである。マラリアはアフリカの熱帯地方に限った伝染病のように思っていたが、WTOの報告によると世界中では毎年、数億人が感染し、2百万人近くの死者があるとのこと。その9割はアフリカ熱帯地方だが、マラリア原虫をもつハマダラカは亜熱帯地方にも生息する。温暖化によって日本は次第に亜熱帯の気候になりつつあるから、このままいくと皆がマラリアの予防接種が必要になるのだろう。いや、そんなことにならないように温暖化を何とか食い止めなければならない。 (11月5日)