ケータイの多機能化が急速に進んでいる。着メロ、着歌、ゲーム、カメラ、TV、それに最近は財布の機能を持つまでになった。このうちカメラでは画素数がメガを超えるまでになっておりもはやデジカメ単体としても立派に機能を果たせるまでになった。 デジカメは常時携行しないが、ケータイは常に持って歩いているので、ちょっとしたメモや予期しないシャッターチャンスを逃さなくてすむ。 録音機能も便利だ。
子供たちはケータイを友達同士のメールだけでなく、カメラ、それにボイスレコーダーとしてもうまく利用している。逆に本来の電話機として使うことはほとんどない。 もはや、カメラつき電話でなく、電話機能もあるメーラーやカメラなのである。 ちょっとしたメモをとるには、いちいちペンで書いたりコピー機を使うかわりにカメラで撮ってくる。 繰り返して聞きたい先生の講義では、胸ポケットのケータイの録音機能をオンにしておき、録音しているようだ。
こんなケータイを皆が持ち歩くようになると、どこで盗撮されるかわからないという不安もある。 いわゆる監視社会の恐怖である。 しかし、一方で、皆で監視しあうということは犯罪抑止につながる面もある。 以前、こんな話を聞いたことがある。 ひき逃げされた人が、持っていたケータイで逃走車のナンバープレートを撮影し、その番号から犯人が検挙されたらしい。 そんな時に咄嗟にケータイを出して撮影するというのは驚きであるが、撮影した映像からナンバーが識別できたというのは更にびっくりである。
一体、ケータイはどこまでいくのだろうか。 (10月9日)