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    152. 「M2M」 (9月18日)

B2BやB2Cという言葉はすでに陳腐になったが、近頃、巷間を騒がせているのはP2Pである。最近はこれにM2Mというのもある。 MとはMachine、つまり、M2Mとは機械から機械ということである。モノのMであるという人もいる。 特に、携帯電話の機能を生かして、至るところに設置されたセンサーやデバイスが、勝手に、いや自動的に収集する情報をお互いに交換するというユビキタス社会ならではの機能である。衛星通信と地球イメージ

これを積極的に推進しているのは、NTTドコモやKDDIなどのモバイル通信サービスを提供する事業者である。 携帯電話は過去10年の間に驚異的な急成長をとげた。 今では、すでに8千万台を超えており、まもなく人間にはあまねくいき渡ってしまう。 同時に携帯電話会社を悩ませるのは顧客あたりの月額利用料金の低下である。 最大の原因は、利用者が不要不急の電話をかけなくなったからである。 ことにドル箱である中高生はケータイを電話機としてではなく、専らメールやゲーム用に使っている。 着メロ、着ウタと色々、新サービスが登場したが、ゲーム機能やTVまで搭載するに至ってしまうと、通信をせずに一人で楽しむ時間が増えるから、通信会社が稼ぐ部分が少なくなる恐れがでてきた。 ケータイに夢中になっていても、それがTVやゲームでは通信会社の料金メーターは回らないのである。  そこで携帯電話会社が望みをかけるのはビジネス利用であり、人間以外の市場である。相手はそれこそ猫でも犬でも何でもいいのだが、最も期待するのは車なのだろう。 (9月18日)