公共図書館のIT化が進んでいる。 背景には、限られた予算の中で、いかに住民サービスを向上させるかに知恵を絞っている。 サラリーマンのために、平日の開館時間を延長したり、図書だけでなくCDやDVDなどの貸し出しを行ったりしているところもある。 また、川崎市の図書館のようにインターネットによって蔵書の検索とともに、予約ができるようにしているところもある。
ビジネスマンにとっては、ビジネス書が気軽に閲覧できたり、さらにはPCが利用できるような機能があれば便利であろう。 SOHOや個人事業主にとっては、近隣でビジネスに有用な情報が得られる。 都心に通うビジネスマンにも能力開発を含め、何かと便利かもしれない。 そう思っていたところ、すでにこうしたサービスを行っている図書館があった。 中小企業の振興に力を入れている荒川区は、区内の図書館に無線LANを設置し、これに接続できるパソコンを貸し出すサービスを行っている。 ワードやエクセルが使えるから、図書館の資料やインターネットで閲覧した資料をもとに、レポート作成を行うこともできるようだ。 また、作業の結果はフロッピーあるいはCDRに書き込んで持ち出すことができるし、貸し出しPCは、再起動の時点で、初期設定にもどるので、個人情報が残ることはないとのこと。
(6月17日)