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    96. 「商品開発とテレワーク」

週に一日か二日、自宅などで仕事する部分テレワーカをおすすめしたいのは消費者向けの商品やサービスを企画・開発しているビジネスマンである。 21世紀は生活者の世紀である。 情報通信や物流システムが便利になったため、市場は消費者主導に移っている。 好きなもの、良いものを選ぶのは消費者である。

都心のオフィスに座っているだけでは、消費者がほしくなる商品のアイデアは生まれてこない。 会議をやっても同じである。ゼロはいくつ足してもゼロなのである。 そこで、消費者モニタとかアンテナショップとかを使って市場ニーズを探ることが行なわれる。 しかし、商品開発者としては、自分の目でみて考え、あるいは確かめるのが一番いいわけだ。 優れた商品を開発する人間はみな一様に現場主義である。様々な文房具イメージ

財布を握っているのは主婦である。あるいは中高校生であり、これからはシニアである。商店街を歩いて彼ら彼女らの行動を観察したり、自社商品の売れ行きや他社の新製品の人気を店員にそれとなくきいてみる。

できるだけ「書を捨てて町に出る」のがいい。多くの方はそう思っているのだろうが、やれ会議とか打ち合わせとかでなかなか進んで実行できないのが現実である。 そこで、1週間に1日か2日をテレワーク日と決めて、実地での市場調査やその結果の報告やまとめにあてるのがいいように思われる。 それを上司に認めてもらいチーム内に公言するのである。

土日と違った様子の地元の商店街をじっくり観察することができる。 途中で少しばかり寄り道をして図書館に立ち寄るのもいい。 会社に制度がないからとあきらめずに、上司に提案してみることだ。 簡便な方法として出張扱いとしてもらうという方法もある。 つまり商品企画のために、自宅やその近隣に定期的に調査に出かけるという命令を出してもらうのである。(9月2日)