携帯電話ではカメラつきが標準になった。 そこでビジネスにおいても、このカメラの機能を上手に使うのがいい。 普通のカメラをとりだして撮らせてもらうのは気が引けるが、携帯電話のカメラであると、中高生同士のようなノリでパシャッと気軽にとれるのではなかろうか。 あとで、これを会合メモと一緒に整理しておき、暇なときにその顔をながめる。 すると不思議なことに、その場の雰囲気とともにどんな話をしたかを思い出す。 名刺でも顔写真がついているのを時々みかけるが、確かに一定の効果があるように思う。
とある会社の専用メールソフトでは、顔写真をうまく使っている。 メールあて先を入力する際に、社内アドレス帳を選ぶと社員の顔がポップアップする。 顔写真で確認してメールを出す。これは結構いいらしい。 親近感あるいは連帯感が増すというのである。 社内でも一度会っただけでは顔を忘れてしまう。 メールだけで相談ということが多くなったが、お互い顔がわかっているとエレベータや通路などで会った時に、「やあ、メールありがとう。」と言えるわけである。 顔写真をを見て案件を思い出すこともしばしばあるらしい。
一方、もっぱらファミリーユースのメールソフトであるが、デスクトップ上のアイコンになった顔写真をクリックすると、その相手宛てのメールを出すための入力ウインドウが立ち上がるというソフトもある。 メール相手は家族や友人など特定の数人が多いから、その相手への操作を極力単純にするのは手間が省けて便利である。 電話の短縮ダイアルのようなものだ。
このように顔写真があると、それだけでその人に近くなったように感じられるから不思議だ。 (8月4日)