とある会社の職場の昼食のこと。 社内食堂がビュッフェスタイルになっているのは、ありふれているが、その食事代は無料、つまり会社もちなのである。
まあ、太っ腹な会社と感心してしまったが、実はよく考えてみると合理的なのである。 というのは、職場がある都心の高層ビルでは、外出して食事をするのは一苦労である。 人気のあるレストランはどこでも行列である。 乗り降りするエレベータも大混雑する。 簡単なランチを食べて自席に戻るにはたっぷり1時間かかってしまう。 その点、社内のビュッフェでサンドイッチなどを皿に盛り、自席に持ち帰るようになっていると、時間の節約になる。 自席では、サンドイッチをほうばりながら仕事を続けることができるからだ。
きくところによると、朝昼晩3食も構わないとのことで、食事つきでセブンイレブンしてしまう独身者もいるとのこと。 目一杯働く、会社にとっては働かせることができるわけだ。 有能ビジネスマンの平均時給と、昼食戦争のために費やす時間とエネルギーをはかりにかけたら、昼飯つきにして作業能率がアップするのであれば、充分元がとれる、いやおつりがくるものと思う。
もっとも、昼飯は大切な息抜き時間であり、重要な情報交換の場であるのも確かである。 それに毎日、ビュッフェというのもあきるかもしれない。 そこで、例えば1週間に1度曜日を決めて従業員対策としていいのではないかと思うが、どうだろうか。 まあ、多数の従業員のいる会社では難しいだろうが。 (7月28日)