音声読み上げの利用時に配慮して、ナビゲーションをスキップして、コンテンツへジャンプします。
メインメニューへジャンプします。
サイト情報へジャンプします。


ホーム > コラム > 72. 「女性はマイノリティ?」
コラム コラム

    72. 「女性はマイノリティ?」

家事をする男性が多いというのは、社会での女性進出が著しいということの裏返しである。 米国では雇用機会均等法や労働基準法における性差別排除の思想は単なるお題目でなく実際に徹底している。 当然ながら連邦政府などの行政府関係機関はそうであり、要職を占める女性の数がわが国に比べて非常に多い。

ある時、仕事の関係でFCC(連邦通信委員会)のオープンミーティングをききにいったおりには、説明役として前列に居並んだ5人のFCC高官は全員女性であった。 このようなことは米国では特段珍しいことではないらしい。  ことにクリントン政権下の連邦政府においては、マイノリティ保護という意味から女性や黒人が優遇され、高い地位につくには女性の方が有利となる傾向があったのではないかと思う。談笑する女性たちイメージ

大手企業トップにも女性が少なくない。 そのような女性は確かに仕事がよくできるというのが誰の目からみてもわかるし、加えてチャーミングなのである。 当時、大手通信会社コムサット社の社長をしていたアルワイン氏に何度かお目にかかる機会があったが、このタイプの代表的な女性経営者の一人であった。 発言は論旨明快で意志の強さが感じられ、社交は優雅で笑顔がすばらしいのである。  経営者には、営業のセンスが極めて大事であるが、女性経営者の多くは、営業部門で大きな成果をあげ出世している例が多い。 対応がソフトで繊細、相手の顧客が男性が多いというのも女性の方が営業に有利になるのかもしれない。

(6月30日)