どこの職場でも、コンピュータに向かって行う仕事が多くなった。 一人一台というのが当たり前になっている。 そして、ディスプレイは箱型のCRTから平面型の液晶ディスプレイが主流になった。 何より場所をとらないのがいい。
このディスプレイは一人1台どころか、複数のディスプレイを並べている仕事場も少なくない。 コンピュータを商売道具としているソフトウエア開発の現場等では当然であるが、ホワイトカラーの職場でも机の上に2台のパソコンを置いて仕事をしているのをたまにみかける。 ディスプレイが薄型になったからできることである。
ディスプレイが2つあると思いのほか作業が捗るようだ。 例えば、一方でデータを参照しながら、他のパソコンで文章を書いたりするというような作業。 あるいは、複数の画面のデータを別々のディスプレイに出して比較するといった作業である。 勿論、1台のディスプレイのディスクトップ上で表示を切り替えればできるわけであるが、そのたびにマウス操作が必要になり、結構面倒くさい。
片方のディスプレイは職場に据え付けのパソコン、片方はノートパソコンとして各自持ち歩くという使い方もある。 最近、外回りの多い営業部門などを中心に、オフィスのデスクスペースを共用にするフリーアドレス式を採用する企業が増えている。 そのデスクに誰でも使えるディスプレイつきパソコンがあれば、各自持ち歩きのノートパソコンとでダブルディスプレイになる。
携帯やPDAもあるぞと言われそうである。 確かに、すでにマルチディスプレイの環境なのである。 パソコンで行う作業が増えている昨今、その作業環境への投資は高い人件費に比較して僅かなものかもしれない。 オフィスでのPCディスプレイの工夫による生産性アップを考えてみるのがいいと思われる。 (5月6日)