パワーポイントなどの資料が簡単に作れるようになり、PCも持ち運びできるようになったので、客先でプロジェクターを用いてプレゼンすると営業効果がアップする。
ただ、先方にプロジェクターを用意してもらうのは気がひけるし、そもそも持っているお客様は少ない。 そこで携帯型で、設定や操作が簡単なプロジェクタは便利である。 最近、このようなプロジェクタの性能が向上している。 例えばプラス社の最新製品(V-1100)は、重さがわずか1KG。 光量やコントラスト比も優れているから、専用スクリーンがなくても白い壁があれば、そこに投影してプレゼンできる。
このような携帯型のプロジェクターを上手に活用しているのはMR(Medical Representative)と呼ばれる医薬品メーカの専門販売員たち。 MRは、病院などの医療機関に新薬についての説明をして売り込む機会が多い。 新薬の優れた効果をデータ等を示しながら正確に、かつ印象的に説明する必要がある。 そこで、ノートPCとモバイルプロジェクターを使ったプレゼンテーションが威力を発揮する。 今後はオフィスや店舗に対する営業、さらには保険とか化粧品とかのコンシューマへの訪問販売にまで、モバイルプロジェクタの活用シーンが拡がっていくだろう。
最大の問題は価格だ。 安いものでも約30万円とまだまだ高い。 せめてノートPCと同程度かそれより安くなってほしい。 そうなればオフィスに一台、いや一家に一台になるだろう。 もっとも自分のオフィスでさえ物置状態で、周りにスクリーンにするような壁がないという声もきこえるが。 そのようなオフィスでは、まず書類の廃棄と掃除から始めなければならない。
(5月2日)