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    24. 「便利になった図書館」

テレワーカーになると、自然に地域との交流機会が増えたり、地元の施設を活用することになる。例えば、学校、地元の商店街、それに公園や図書館など。

このうち図書館はIT化が進んで大いに便利になった。 近所にある川崎の図書館では、最近、インターネットで蔵書の検索や予約ができるサービスが開始された。 図書館に出向かなくても、インターネットにアクセスできる環境があれば、市内10か所の図書館の蔵書を検索できるし、貸出中の本も予約できる。 予約した本の貸し出しが可能になると、その旨のメールが入るので、あとは図書館に出向いて受け取ればいい。本棚から本をとりだす人イメージ

図書館の本棚から読みたい本を探し出し、閲覧する習慣も捨て難いが、所望の本は貸し出し中であったり、もともとその図書館の蔵書でない場合も多い。 その点、このシステムはいい。最寄の図書館を含め、市内の全ての図書館の蔵書が書籍名、著者名、出版社名をキーワードに検索できる。 最近2か月に蔵書に加わった図書というジャンルでの検索もできるし、書籍の簡単な梗概もある。 まさに、データベースとネットワークの威力である。

こうしたシステムの活用によって、本の購入方法も変わっていくかもしれない。

すぐ読みたい場合を除いて、まず図書館で検索し予約したものを読む。 その中で気に入りじっくり読みたい、あるいは自分の蔵書としたいもののみを購入するというスタイルである。 図書館は2週間の期限があるので不便という人もいるが、その期限が逆にけじめになるというメリットがある。自分の蔵書にするといつでも読めるという気になるから、買ったのはいいが、結局、本棚に眠ったままで終わることが多い。

アマゾンドットコムから始まったオンライン書店の登場で書籍の流通も大きく変わった。図書館がこのような形で利用されるようになると、従来の書店には一面では脅威であるが、他方、図書館で読んだ本を次に書店に買いにくるという人々も多くなるのではないだろうか。 (3月24日)