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    23. 「地域での取り組み」

前回に引き続き、Eスクエアアドバンス成果発表会のレポートである。 地域での取り組みというセッションでは、教育委員会や研究会などの学校外との協力についての数々の実践例が紹介された。

大阪府私学教育情報化研究会の稲垣先生は、「ネットワークを活用した教員のコミュニティづくり」について発表した。各地の学校でIT活用の公開授業を教員が見学し、その後で意見交換をするというキャラバンである。 興味を引いたのは、ITを活用して上手に企画運営されている点である。 授業公開の前にはWEBベースで授業の方法などについて論点を紹介するとともに、見学者はこれに対する書き込みを行う。 公開授業担当の先生はこの書き込みを考慮して授業を行う。 その後、対面の場での意見交換や懇親会が行われる。 過去15回の公開授業で延べ5百名の教員が参加しているとのこと。 懇親会の運営も工夫されているようだ。IT活用といってもやはり、対面での交流が重要のようである。説明する女教師イメージ

宮崎市教育委員会の児玉先生は、「デジタルコンテンツを活用した授業を実施するための事例集の開発」について発表した。 2005年に全ての小中高校の教室からインターネットが接続されコンピュータが活用される環境になるが、肝心なのはソフトである。 実際の授業の中での利用は少ないし、教師がデジタルコンテンツを使った実践経験が少ない。 そこで活用事例を2005年にむけて1千事例の目標で蓄積していこうとするプロジェクトである。現在、数百の事例が集めたので、第2段階でそれぞれの質を高める段階とのこと。こうした試みは岡山県が先駆のようであり、互いの県が協力しているようである。

その岡山県からは、「チャレンジ!岡山県スクールインターネット博」の佐々木先生による発表があった。 子供たちが作成するホームページのコンテストである。 WEBそのものが当たり前になっているので、こうしたコンテストはなかなか難しい。 かつてのインパクのように踊るのは主催者側ばかりという例もある。 当の本人である子供たちをどのように乗せるかが問題である。 それにはやはり既存のマスメディアに負うところが大きかったようだ。 TVや新聞を使って参加を呼びかけたとのこと。また、コンテストを盛り上げるには賞品や授賞式も大事である。 まさに涙ぐましい努力の末、県内170余の学校から250余の作品が集まり大成功だったとのこと。

第1回のテーマは「伝える」であったが、今年は「感動」をテーマに第2回目が実施される。 子供たち自身の手による様々な形の感動のページが楽しみである。 (3月20日)