在宅テレワークでは、自宅での作業環境が仕事の効率に大きく影響する。
一人きりで仕事に集中でき、周囲からの邪魔がはいらないようにするため、できれば独立したスペースがあるといい。 しかし、個室がなくても、間仕切りやカーテンなどを設置することで独立した仕事場を生み出すことは可能である。
日本家屋の場合、和室がどこの家にも一つ位はあり、住居のなかでの位置もよく、襖を閉めると他の部屋から独立する構造になっている場合が多いから、これを利用する手もある。
和室をホームオフィスとする場合には、場所をとる机や椅子を新たに購入しなくても畳の上に和式テーブルをおけばよい。 テレワークのガイドブックなどでは、会社のオフィス同様、椅子に腰掛け机に向かうというスタイルが前提となっており、和室に座ってのテレワークは想定外になっているが、我々日本人には案外しっくりいく。
部屋の環境や個人の好みにもよるが、机と椅子の組み合わせよりも和式のほうが集中できる人が多いのではないだろうか。 和室のテーブルは結構広いし、畳の上でひょいと手を伸ばせば届く範囲に資料を並べておくことができ便利である。 作家の多くは今でも和室に座ってでないと書けないというのも納得できる。 テレワークは、それぞれの個人が最も能率があがるスタイルで仕事をするというのが趣旨であるから、我々日本人としては必ずしも会社と同様の机や椅子にこだわる必要はないのである。
(1月9日)