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    123. 「中小企業の社長さんへ」

良い商品があれば片田舎の中小企業でもIT活用により、24時間、世界を相手に商売できる時代になった。 更に、良いビジネスプランさえあれば、売り上げゼロ企業でも、多額の資金を集めることさえ夢ではなくなった。 逆に、数年前には磐石と見られていた大企業も、アリのようなスタートアップ企業に足元をすくわれることも起こりえるようになった。 ネットの普及によって時間と場所が超克されるから、ヒット商品はあっという間に世間に広まり、優勝劣敗が明白になる。

このように企業の命運を握るのは企業戦略であり知識になった。 そして、これを生み出しているのは、人である。 国境が消滅した今日、企業の成功は、少数の独創とリーダーシップに依存する傾向が強くなる。そこで、企業は企業内教育などにより社員の創造力や指導力を育てようとするが、これには時間と労力がかかる。畢竟、手っ取り早いのは、優秀な人材を採用することである。元気なビジネスマンイメージ

といっても、景気が悪いなかで人を増やすのはどこの会社も難しい。 より苦しいのは中小企業だが、良い人材の採用という点では絶好機である。 名の売れた大企業は黙っていても応募が殺到するが、中小企業は思うように人が集まらない。 そこで人材を集めるには工夫がいる。 他社との違いを打ち出さなければならない。 テレワークのような労働形態の柔軟化は創造的人材を集めるため、極めて有効な武器になるだろう。 新しいものを生み出す若者たちは自分たちのライフスタイルへのこだわりが強い。 労働する場所や時間を自らが主体的に選べるというテレワークは、このような若者にぴったりである。挑戦意欲が旺盛で個性的な人材は扱いにくい面もあるが、責任をもたせ、信頼していることがわかれば大きな力を発揮するものである。

テレワークが優秀な人材獲得の有効な手段になったのは米国シリコンバレーで証明ずみである。 中小企業の社長さん、テレワークで若者を集めたらいかがですか。 (12月21日)