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    122. 「麻10時までに仕事は片付ける」

夜更かし朝寝坊の私どもにとっては、耳が痛い題名であるが、試しにやってみようかという気になる本である。(注)

朝食でのミーティング、朝の時間での新聞での情報収集や、メールチェック、部下への指示事項の録音などを薦めている。朝を2時間早めて行動するのがいいという。 朝は10分でも長く寝ていたいのに、2時間も早く起きるなんてとんでもないように思うが、案外そうでないかもしれない。 勿論、夜更かしはできないことになるが、2時間早く寝なければいけないときっちり考えることはない。 睡眠時間を少なくできる可能性があるのである。 にわかには信じられないが、なんでもアメリカの対癌協会の発表によると、「睡眠は7時間より8時間の人の方が早死にする」とのこと。朝焼けと風見鶏イメージ

睡眠時間が3時間だったといわれるのはナポレオンだが、あなたの周囲にも、短い睡眠時間でも別に眠そうにするわけでなくピンピンしている人がいるだろう。逆に寝すぎると、一日中ボーっとして調子が悪いのはよく経験することである。要は、眠りの深さと寝起きのタイミング、それに習慣なのであろう。 

夜型の筆者はこれを言う資格はないが、それでも海外とのTV会議とか出張などのおり、たまに早起きした時には「3文の得」を味わったことがある。 明け方の景色はフレッシュだし、早朝電車はすいている。

そういえば米国のビジネスマンの朝は早い。 ブレックファストミーティングも盛んである。 ちょっとした会合はオフィスに顔を出すまえにホテルで朝食をとりながらやろうという話になることが多い。 日本では外部との会合や付き合いは決まって夜であるが、夜の会合はどうしても切り上げるタイミングが難しく長くなる。

日本から来る出張者が5時過ぎになると帰宅がはじまる米国人社員を見て、米国人は仕事をしないのではと言われることがあるが、日本と違って朝が早いのである。 今や東京都心でも早朝勉強会がビジネスマンの間で静かなブームとか。 実行できるかは別として、その気にさせる一冊である。 (12月13日)

(注)「朝10時までに仕事は片づける」、高井伸夫著、かんき出版、2002年12月