音声読み上げの利用時に配慮して、ナビゲーションをスキップして、コンテンツへジャンプします。
メインメニューへジャンプします。
サイト情報へジャンプします。


ホーム > コラム > 113. 「Back to School Night」
コラム コラム

    113. 「Back to School Night」

今回も、米国小中学校での父母の学校行事への参加を話題にとりあげる。 Back to Schoolとは、子供たちが新学期になって学校に戻ることをいう。 新学期が近くなると、Back to School Nightという説明会の案内が各家庭に届く。 新学期にどのような授業や行事があるかを親に説明する父母会であり、できるだけ多くが参加できるよう夜間に開かれるのである。

筆者が出席した公立小中学校のBack to School Nightでは、案の定、3人から4人のうち1人が男性であり、夫婦での出席も目立った。小学校では、担任の先生が子供が勉強する各教科の先生が、年間の授業内容について各教室で説明するツアーに参加した。スクールバスに乗り込む生徒イメージ

教師はとおりいっぺんのカリキュラムの説明でなく、内容や学習姿勢について教師個人がどのような点を重視しているかについて熱っぽく語ってくれた。 参加者の人種が様々であるためもあってか、我々にとってもわかりやすい明瞭な英語で説明してくれる教師が多い。

美術の先生は、子供たちが過去1年間に制作した作品をひとつづつとりあげて、どんな技法やら色彩理論やらをポイントに学習したかを説明してくれた。 コンピュータのクラスでは、パソコンが居並ぶ教室でいかにもエンジニアといった雰囲気の先生がコンピュータ操作の基礎のカリキュラムについて物静かに話す。

参加する父母の方も、積極的に質問する。 多いのは、宿題についての質問である。 親がどの程度まで、手伝ったらいいかというような類である。 日本人に限らず、多くの親は、子供たちの宿題に苦労していることがわかって、少しばかり安心したことを覚えている。 ただし、全米でおしなべて同じようであるかはわからない。 北部バージニアは、住民の平均所得が全米で最も高い地域の一つであり、他の地域より平均して子供の教育への関心が高いかもしれない。 (10月31日)