音声読み上げの利用時に配慮して、ナビゲーションをスキップして、コンテンツへジャンプします。
メインメニューへジャンプします。
サイト情報へジャンプします。


ホーム > コラム > 108. 「インターネット大学院」
コラム コラム

    108. 「インターネット大学院」

米国では、通学制の大学で行われている授業や研究指導を学生が自宅で受けられるようなオンライン大学が盛んになっている。 たとえば、オンライン教育を早くから手がけているフェニックス大学では、全学生の3分の1にあたる5万人が社会人などのオンライン大学生という。 会計学、経営学、IT、教育学などの学位がeラーニングのみで取得できる。

わが国でも、近年、オンライン教育の取り組みが積極的になってきた。 例えば、信州大学にはオンライン教育のみで学位が取得できる日本で最初の大学院がある。文部科学省の大学設置基準の改正を受けて、平成14年から開講している。その開講状況がインターネットで広く公開されている点でも素晴らしい。今のところ教材にアクセス制限をかけていないので、誰でもWEB上で情報理論などの知識や技術を勉強させてもらうことができる。信州の山並みイメージ

最初のうちは教師の側も生徒の側も、通学の授業と違った苦労や課題があるに違いない。しかし、経験をつむことによって次第に解決されていくと思われる。さすが教育県長野である。インターネットのよいところは、できるだけ公開にして皆の意見をきき、改善していくところにある。情報は情報を発信するところに次第に集まるものである。これからは、在宅留学も増えることだろう。そして夏季休暇には、日ごろオンラインでしか会えない教官や学生に会いに信州に集まり、オンラインでは到底不可能な点をスクーリングで補うことができれば最高なのではないか。(10月15日)