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    100. 「女性文化の時代」

女性の社会進出が進んでいるとはいえ、わが国ではまだまだである。

少子高齢化が進むと、若年労働者の不足を補うために女性労働力の活用が必要である。そう思って周囲を眺めると以前と比較して女性が活躍できる職場は確実に広がっている。 特に、労働者人口が拡大の一途にあるサービス業では、人との接触や生活感覚が大事になっている。財布を握り、日常の買い物行動の中心は女性であるから、消費者のニーズを敏感につかむには男性より女性の方が適しているようだ。 男は、過去の経験や周りの意見にとらわれてしまいがちだが、女の場合、しがらみが少なく感覚的であるので、生活者むけの商品やサービス開発に向いている。NTTドコモのiモードを開発した中心メンバーはもとリクルートに勤務していた松永さんという女性だが、「絵文字」など男性では考えつかない発想がiモードにはあふれている。女性たちが談笑するイメージ

今や生活必需品になったパソコンも同じであろう。 パソコンを「難しい」と思う比率は女性より男性の方が多いという。 女性はより積極的で、パソコンを「かっこいい」というイメージで捉える比率が高い。 なぜだろうか。 それは女性の方が情報のやりとり、井戸端会議、メル友など、生活に直結した話し相手が多い。 それに間違ってもあまり苦にせず、笑ってやりすごす術を心得ている人が多いのではないか。 商品を買い、毎日の家事をとりしきる中で生活の知恵があり、これを支える人的なネットワークがある。 一方、男性の場合はまず、頭で考えてしまう。 それに見栄や肩書きが邪魔する。

パソコンは女性支持者が増えるに連れて、パソコン好きな人のイメージも変わってきた。以前は、「暗い」あるいはオタクのイメージがあったが、今や、好奇心が旺盛で、新しいことを知りたい、やってみたいという挑戦意欲旺盛なイメージになっている。 (9月16日)