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    218.「日本人は電話嫌い?」(5月23日)

最近、電子メールですますことが多いので、電話、特に固定電話で話す機会が少なくなった。それに会社でも自宅でも、かかってくる電話の多くはマンション販売や通信サービスなどの勧誘であるため、ますます電話をとるのが億劫になる。

固定電話に限らず、携帯電話にも同じような傾向がある。携帯の高度利用の先進国であるわが国は他国と比較して携帯での電子メールやWEBアクセス、音楽ダウンロードなどのデータ通信利用が際立って多い。それは、子供たちの世界でも同じ、いや、更に進んでいるのかもしれない。電話する婦人

最近、日本PTA全国協議会が、小5と中2の子供たちに対して実施した調査によると、携帯電話を持つ中2の子供の16%が1日に50通以上もメールのやりとりをしているとか。

一方、電話発祥の地でもある米国の事情は大きく異なっている。電話での通話分数が非常に多いのに対して、特に携帯電話からのメールは少ないようである。携帯のシステムやサービスが遅れていたという状況もあるが、米国人は電話でのおしゃべりが大好きな国民である。固定電話の市内料金は多くの地域で通話時間に関わらず1通話あたりがいくらで非常に安いこともあり、至るところで電話片手にでも長電話をしている。店舗レジでもお客がきてもそっちのけである。

携帯電話でも同じであり、最近のとある調査によると、米国人の1ヶ月あたりの通話時間は平均800分、1日平均では30分近くも会話していることになる。一方、わが国の1ヶ月の平均利用分数は150分程度、一日平均では約5分に過ぎない。このようにわが国では電話嫌いになっているから、月額固定でかけ放題というサービスが低廉な料金で提供できるのである。(5月23日)