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    130. 「ネットで中国語会話レッスン」

時代を反映して中国語の人気が急上昇している。 かつてドイツ語、フランス語、ロシア語が花形であった大学生の第2外国語の選択では、中国語希望の学生が増えているという。

より必要に迫られているのは、中国との間で顧客や取引先の関係が増えているビジネスマンである。 中国本土に工場や支店を開設する企業も多いから、出張や短期滞在前に中国語をにわか勉強する需要は多い。 挨拶程度の日常会話でも少し話せるだけで、互いの親交が深まりビジネス促進に役立つことになる。ノートPCを持つ人イメージ

しかし残念ながら語学学校に通っている時間的余裕がない。 そこで今後、はやりそうなのがネットでの会話レッスンである。 そう思っていたら最近、日商岩井系の語学スクールがインターネットでネイティブスピーカーとの会話形式でのレッスンを始めたとのこと。「しゃべるねっと Live China」という以下のサイトにその案内がある。http://www.shaberunet.com/

これについては、ブロードバンドインターネットのADSLなどによりほぼ解決されるようになった。インターネットのブロードバンドアクセス環境があれば自宅からでも利用できる。 実は、電話やTV電話経由で現地の先生との会話レッスンは昔からあったが、ビジネスとしてなかなか大きく伸びるところまでいかなかった。 原因の一つは通信料金やアプリの問題である。  WEBカメラを接続したビデオチャットは海外との間でも当たり前になっている。 二つ目は時差の問題がある。 これまで最も需要が多い英語の場合には現地との時差があるため、教師と生徒側がともに都合の良い時間帯を長くとることができなかった。 中国語の場合にはこの時差の問題がない。 3つ目は、講師の人材やその人件費の問題である。この点、平均的な賃金がわが国と比べていまだ桁外れに低い中国とはネットビジネスを行うに適している。 日本で中国語教室を開くために中国人を日本に呼び寄せたら色々なコストがかかってしまうが、ネットで行えばそのコストがかからない。 現地で日本語を専攻する中国人学生を講師にするというのも優れたモデルである。 急激な経済成長を続ける中国でも大学の定員が急拡大したため、一挙に卒業者数が増え最近は大学生の就職難が目立つという。 そこで、就職には日本語を身につけていると有利になるという。

2008年の北京オリンピック、2010年の上海万博もあり、このようなビジネスは今後、急速に拡大していくだろう。 そして、ネットで教えてもらった先生に一度は現地で会ってみたいと思うようになるかもしれない。

 (2月29日)